地道に、真面目に、正直に
吉田長四郎氏:
有限会社よしだは、先代である父、長助の代から始まりました。父は、もともとお膳や重箱をつくる木地師職人でした。その技術を活かし昭和5年に桐箱の製造を始めたのが、有限会社よしだのはじまりです。
よしだの仕事は、通常朝6時から始まります。春と年末年始は繁忙期で、その季節は5時から始まりますが、朝方は近所迷惑にならないよう、静かにできる作業から始めます。創業以来、桐箱を中心に木箱一筋で製造して参りました。現在は、既製品の箱でなく、お客様に合わせた完全オーダーメイドの箱作りをモットーとして、1個からでも大量ロットでも承っています。
柾材を厳選して使用して、仕上げまで手を抜きません。サンダー仕上げの箱が多くなりつつある中、桐本来の艶と木目の美しさを活かした円盤仕上げにこだわりを持っています。今はこうして桐箱を中心に製造していますが、よしだの歴史は、時代とともに変化してきました。